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大阪市営地下鉄の電車内で今年2月、会社員の男性を痴漢にでっち上げるなどしたとして、虚偽告訴と強盗未遂の罪に問われた元甲南大法学部4年、蒔田文幸被告(24)=退学処分=の初公判が29日午前10時から、大阪地裁(樋口裕晃裁判官)で開かれる。
蒔田被告は捜査段階での調べに対し、「示談金目当てに計画した。金がほしかった」などと容疑を認めており、検察側は冒頭陳述で、犯行に至る詳しい経緯や動機を明らかにするとみられる。
これまでの調べなどによると、痴漢の被害者役となった共犯の30代の女=虚偽告訴容疑で書類送検=と蒔田被告は、犯行の10日ほど前の1月下旬に知り合った。蒔田被告は、大阪・ミナミで声をかけたその日のうちに大阪市内の女のマンションに転がり込み、同棲(どうせい)を始めたという。
痴漢でっち上げの状況はこうだ。
地下鉄御堂筋線に蒔田被告と女が乗り込み、天王寺駅手前でブレーキがかかった瞬間、女は隣に立っていた会社員の男性に「触りましたね」と声を上げ、その場でしくしくと泣き崩れる。そこに蒔田被告が「触りましたよね」と連呼しながら乗客をかき分けて近寄り、善意の目撃者を演じる-。男性は阿倍野署に大阪府迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕され、翌日の夕方に釈放されるまで約22時間留置された。
2人は事件の後にけんか別れし、女が「申し訳ないことをした」と警察に自首したことで男性の無実が判明したという。
蒔田被告は自分でブログを開設し、その中で「日本はアメリカから離れて真の自立をすることが最適だと思います」「アジアの統合こそが僕の夢なのです」などと記し、“憂国の士”を気取る一面もあった。
今後の公判で予定される被告人質問で何を語るのか注目される。
起訴状によると、蒔田被告は2月1日夜、大阪市阿倍野区の地下鉄御堂筋線天王寺駅の直前の電車内で、女に会社員の男性から痴漢にあったように装わせ、同駅駅長室で「あの男が痴漢の犯人です」などと警察官に虚偽の申告をした(虚偽告訴)。
またその2日前の1月30日夕方、女が出会い系サイトで大阪市中央区の駐車場に誘い出した20代の男性から金を奪おうと計画し、「おれの女に手を出しやがって」などと言いながら男性に暴行を加え、現金を奪おうとした(強盗未遂)。
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